医療のトラブル

トラブルの概要

ある診療所で腹部の手術を受けた患者が、手術後、腹部の違和感に悩まされていました。
手術から5年後、思い切って別の病院で検査を受けたところ、体内に手術のときのガーゼが残っていることが判明しました。
患者は、ガーゼの摘出手術を受けた後、診療所に対して、治療費や慰謝料などの支払を求めました。
診療所も責任を認め、話し合いが行われましたが、金額の折り合いがつかず、患者から仲裁センターに和解あっせんが申し立てられました。

和解あっせんの経過

医療に関するトラブルでしたので、仲裁センターは、医療ADRの事件として受け付けました。あっせん人には、普段から医療事件を多く扱っている弁護士2名が選ばれました。

1回目の和解あっせん期日で、診療所は、ミスを謝罪するとともに、それまでに提示していた金額の増額を申し出ました。患者も、その対応を好意的に受け止めました。

2回目の期日で和解が成立しました。和解の内容には、謝罪や和解金の支払のほかに、同じようなミスを繰り返さないで欲しいという患者の要望を受け、診療所が再発防止策を講じることも盛り込まれました。

医療ADR(PDF)