会長談話

2006/10/02

日本司法支援センター業務開始に当たっての東京三弁護士会の会長談話

2006年(平成18年)10月2日
東京弁護士会 会長 吉岡 桂輔
第一東京弁護士会 会長 奈良 道博
第二東京弁護士会 会長 飯田  隆

 日本司法支援センター(愛称「法テラス」)は、被疑者国選弁護制度の開始と同時に、本日業務を開始しました。

 被疑者国選弁護制度は、全国の弁護士会において、当番弁護士制度や被疑者援助制度を実施するなどして、長年にわたり、民事法律扶助の拡充や犯罪被害者の人権救済とともに、その実現に努力してきたものです。

 こうした弁護士会の長年の取り組みを背景に、「法テラス」は、新たに設けられたコールセンターによる情報提供の充実強化、民事法律扶助事業の整備発展、被疑者・被告人国選弁護人の選任態勢の確保、犯罪被害者支援態勢の充実などの任務を担い、国民が民事・刑事を問わず、法による解決に必要な情報やサービスの提供が受けられるような社会の実現を目的として設立されました。

 東京三弁護士会は、この目的を高く評価し、「法テラス」の設立の段階からこれに協力し、積極的に関与してきました。業務開始後も、コールセンターとの連携強化、民事法律扶助契約弁護士、国選弁護人契約弁護士及び犯罪被害者等の援助に精通した弁護士を十分確保する等、総力をあげて「法テラス」に積極的に協力していきます。また、弁護士がほとんどいない地域に赴任する弁護士の確保・養成にもできる限り協力します。

 東京三弁護士会は、幅広く市民の皆様に十分に「法テラス」を利用していただくことができるよう、今後も全力で支援する決意です。

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