キッズひまわり 弁護士になるには

世の中にはたくさんの法律があります。たとえば、学校で勉強することも、給食も、テレビゲームも、みなさんのまわりにあるすべてのことが、法律と深いつながりを持っています。みなさんが楽しく一日をすごすために、見えないところで一人ひとりとしっかり結びついている、それが法律なんですね。
このページを見ている人は、弁護士になりたいと考えている人が多いと思います。では、どうしたら弁護士になることができるのでしょう。

法律を学ぶということ

弁護士になるためには、たくさんの法律をたくさん勉強しなければなりません。法律の本を見たことがありますか?見ただけではわかりにくい文章(条文といいます)がいっぱいならんでいます。弁護士になるためには、その条文をいっしょうけんめい勉強しなければいけないのです。

法律を勉強するというのはどういうことだと思いますか? もしかすると、法律の勉強というと条文を覚えることだと思っていませんか?残念ながら、法律を勉強するということは、条文を暗記することではありません。では、法律を勉強するとはどういうことなのでしょうか。それを理解するには、もう少し弁護士の仕事を知っておく必要があります。

弁護士は、実際に起きたできごとについて、たくさんある法律の中からどの条文をあてはめるのかを考えます。その結果、どのような解決を導き出すのが一番公平なのか、正しいのかということを考えます。弁護士の仕事とは、法律を正しく使いこなすことで、法律の条文を知っていればいいというわけではないのです。

法律を正しく使いこなせる弁護士になるために、ぜひ準備しておいてほしいことがあります。それは、今のみなさんにしかできないことです。法律の勉強は大人になってからでもできますが、今しかできない大切な「勉強」もあるのです。

法律を学ぶ前に知っていてほしいこと

いろいろな証拠から世の中で起きた本当のことを見つけ出すという仕事が弁護士にはあります。まちがった裁判をしてしまうと、取りかえしのつかないことになります。とくに、刑事事件では、ある人をまちがって犯人にしてしまったら、その人の一生はめちゃくちゃになってしまいますね。そのようなまちがった裁判をさせないことも、弁護士の大切な仕事です。証拠を集めて、その証拠からどんなことがあったのかを見つけだしていくためには、社会のしくみや、歴史、外国のことなど、いろいろな知識(よく「常識」といわれるもの)が必要になります。

また、弁護士の仕事はおもに、困っている人を助けることです。実は、それはややこしくて、むずかしいことです。そのむずかしいことをやりとげるには、どうしてもやらなくてはいけないという、強い気持ちが必要です。強い心と正義感があって、初めてむずかしいことができるようになります。

そして困っている人を助けるためには、さまざまな法律を使って、世の中を動かさなければなりません。そのためには、相手の人と話をしたり、裁判所に書類を出したり、裁判で裁判官に話をしたりするなど、自分の言いたいことをわかってもらわなければなりません。考えていることを、正確に、わかりやすい言葉にすることがとても大事になってきます。

こんなにたくさんのことを、どうやって身につけたらいいでしょうか? 安心してください、そんなにむずかしいことではありません。実は、小学校でも、中学校、高校、大学でも学ぶことができますし、社会人として仕事を持ってからでも学ぶことができます。でも、今のみなさんには一番チャンスがあるのです。

たくさん本を読んだり、学校での勉強や、新聞やテレビやインターネットから学ぶなどして、日本の社会や外国のことを知ってください。そして、いろいろな人に会って、話を聞いてください。とくに、先輩やお年寄りからも話を聞いてみてください。きっと、みなさんが知らないいろいろなことを体験しているはずです。

一番大切なことは、友達や家族と過ごして、たくさん笑ったり、泣いたりすることです。まわりの人の気持ちがわかるようになれば、きっと人の心もわかるようになるはずです。まわりの人たちとの時間をどうか大切にしてください。それが良い弁護士になるためのスタートラインです。

弁護士になるには

そうした勉強の次は法律の勉強して試験に合格しなければなりません。  法律のことを専門に勉強する学校(ロースクールといいます)で法律のことを勉強して、司法試験に合格し、司法研修所というところで、裁判官や検察官や弁護士の指導を受けながら、実際の裁判などを体験してさらに勉強します。司法研修所を卒業するには、やっぱり試験に受からなくてはなりません。でも、良い弁護士になるための勉強をしてきたみなさんであれば、そんなにむずかしくはないでしょう。

司法研修所を卒業したら、いよいよ弁護士になることができます。そして、法律事務所に勤めて、弁護士としての仕事を始めることができます。

弁護士をめざしているみなさん、どうか今しかできない体験をたくさんして、よい弁護士になって、困っている人をたくさん救ってください。そして、私たちといっしょに、この社会をひとつずつよくしていきましょう。

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