第5回フレッシュ士業交流会報告

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更新日:2016年02月08日

平成27年11月14日(土)日本教育会館にて午後2時15分から午後6時30分にわたって弁護士業務センター主催の第5回フレッシュ士業交流会が開催されました。

「弁護士に仕事を持ってきてくれるのは依頼者・弁護士・他士業である」

このことは、ベテラン弁護士にとっては常識であり、そのような人脈をお持ちの方が多いと思います。フレッシュ士業交流会の目的は、登録後まだ年数が浅い士業に対して他士業との人脈を作るきっかけを提供することにあります。

本交流会には、主催者側弁護士8名を含め、合計50名の士業が参加しました。内訳は以下のとおりです。
・弁護士(主催者含め19名)
・司法書士 13名
・公認会計士 4名
・社会保険労務士 6名
・不動産鑑定士 8名

交流会の前半では、5~6人のグループに分かれてのディスカッション(テーマは①士業連携と新規顧客開拓、②士業連携とスキルアップ)行われました。短時間のディスカッションだったにもかかわらず、多くの意見が交わされました。そのうちのいくつかご紹介します。

①士業連携と新規顧客開拓

☆士業連携の目的は案件の獲得であり、異なる士業がチームを組むことで競争力を上げて案件獲得を目指す(士業単体だと価格競争になってしまうため、連携して付加価値を上げる)。
☆連携の前提として、まずは他士業の業務・守備範囲や強みを知ることが必要である。
☆1回の出会いでは連携までには至らない。今後も士業同士で継続して勉強会、セミナー、懇親会を開くなどして、信頼関係の構築をしていくべきである。
☆依頼者に対して適切な他士業の人を紹介できる(自分がハブとなって他士業につなぐ)ことも重要なスキルのうちである。

②士業連携とスキルアップ

☆士業連携案件を経験することがスキルアップとなる。そのような機会を得る具体的な方法として、たとえば複数の士業でチームを組み、移動が難しい高齢者が多い郊外に出向き、相続の無料相談会、合同セミナー等を開く。
☆士業連携案件を繰り返しこなすことで、依頼者の問題を解決するためにどの士業に何を相談すればよいかの見当がつくようになる。

後半の懇親会では、グループを超えて、リラックスした雰囲気の交流がなされました。そして、ディスカッションの意見にもあったように、継続して交流を続けることが重要ということで、既に参加者有志による「もう一度会いましょう会」の開催が予定されています。

本交流会では、参加者の皆様に対して事前・事後のアンケートを実施しており、皆様から頂いたご意見や、これまで積み重ねてきた交流会開催の経験をもとに、次回の交流会をより充実したものにしたいと思います。また、平成28年2月には、5年から15年程度の経験を有する士業の交流を目的とした「ステップアップ士業交流会」を開催する予定です。
当センターは、交流会を継続して開催することで、士業連携を通じた弁護士業務拡大に貢献していきたいと思います。

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