「がんばろう東北!復興応援ツアー」レポート

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更新日:2016年11月21日

1 はじめに
 平成28年10月15日(土)から10月16日(日)にかけて、互助会運営委員会主催の「がんばろう東北!復興応援ツアー」が催されました。
 この旅行は、互助会運営委員会が、平成23年に発生した東日本大震災による被災地を視察し、その復興を応援することを主な目的として企画・実施されてきたものであり、今回が第5回目の開催となります。今回は、当会の会員およびその御家族を含めて、合計25名の方が参加しました。

2 第1日目 被災地視察について
 第1日目の10月15日の行程は、東北新幹線仙台駅で下車後、貸切りバス1台に乗車し、宮城県牡鹿郡女川町にあるホテルに向かい、昼食を取った後、女川町にある蒲鉾が有名な株式会社高政の工場見学、女川駅、女川駅のすぐ近くにあるまちなか交流館およびシーパルピア女川をそれぞれ視察し、松島温泉湯元「松島一の坊」で宿泊するというものでした。紅葉シーズンが到来しており、毎年この時期には、山の中腹に紅葉が色づくようですが、今年は暖かい日が続いていたため、紅葉を見ることは出来ませんでした。
 昼食後に視察した株式会社高政の工場では、現在、会社の経営に携わっている高橋正樹氏から被災当時のお話を聞くことが出来ました。現在、稼働している蒲鉾工場は、震災前から着工を進め、震災があった年の9月に完成したものです。女川町は、津波の被害により多くの方が亡くなる等未曾有の大損害を被りましたが、高橋氏は、復興のモデルケースを作りたいという強い思いから、震災後も蒲鉾工場の建設を進めたとのことでした。当該工場はオール電化式で、二酸化炭素を削減する構造になっており、地域の雇用創出にも非常に貢献しているようです。
 その後、高橋氏から、被災当時の映像を見せてもらいながら、現在まで、復興に携わってきた思いを聞くことが出来ました。高橋氏から自分の会社の復興のみならず、地域の復興の担い手として奮闘してきたとの説明をしていただき、私自身は、それまで女川町の被害やその復興状況を直接見聞きする機会はありませんでしたが、今回の話を聞いて、まだまだ復興が進んでいない地域がある現実を直視し、関心が無かった方たちにも伝えていかなければならないと認識しました。高橋氏は、従業員に対し、「復興支援として、最初は蒲鉾を食べてもらえる。ただ、その後も、お客様として継続して製品を購入してもらえるようには質の高い蒲鉾を作らなければならない。」と伝え、商品研究を絶えず重ねているそうです。当然ながら、魚の仕入れから製造まで一貫して行っている蒲鉾が大変美味しかったことを付け加えておきます。
 工場見学を行った後は、昨年3月に作られたJR女川駅に向かい、女川町の観光協会の方から、現在の復興状況についてお話を伺いました。女川駅の前で震災前の女川町の写真を見せてもらいながら、当時の女川駅が現在の場所から150m離れた場所にあったことや、震災後女川町の人口が減っていることについての説明を受けました。その後、女川駅の2階に上って女川湾を眺め、副町長からも歓迎の挨拶を受けました。 その後、町の観光施設にて、今回の津波を含め計3回の大津波を経験していたにも関わらず、なぜその教訓が活かされていないのか、そして、これからの町作りをどのように進めていくかの説明を受けました。
 夜、ホテルにて、石巻市役所にて任期付公務員として活動されている大岩昇先生から、石巻市役所での弁護士としての主な業務・役割や、復興の進捗状況についての講話がありました。震災復興関連の事業は前例がないことがほとんどであり、職員は不安をかかえながら事業を進めている以上、民事法分野に精通している弁護士であれば、その経験を活かした活躍が出来ることを話してくださり、若手弁護士が活躍できるフィールドが広がっていることを認識しました。

3 第2日目 会員相互の親睦
 2日目の10月17日は、主に会員相互の親睦を目的とし、旅行参加者の希望により、観光組とゴルフ組に分かれました。観光組は、ニッカウヰスキー工場を見学し、青葉城城址を廻りました。青葉城資料展示館では、伊達政宗公の自筆書状や参勤交代風景の絵巻物などを見ることが出来る常設展等、他にない展示物を見ることが出来ました。

4 まとめ
 今回の旅行で、震災から5年を経過した現在でも、完全に復興していない現状を認識することが出来ました。ただ、震災をきっかけに、地域の課題解決に向けて、民間や行政が様々な取り組みを行っており、弁護士が活躍できる場所は必ずあると確信しました。私自身のキャリアを考えるきっかけにもなりましたので、来年以降、若手の会員にも是非とも復興ツアーに参加して頂ければと思います。

                                                                    (広報室嘱託  澤井 裕)

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