会長挨拶

第二東京弁護士会会長 笠井直人
2019年(平成31年)1月

第二東京弁護士会会長 笠井直人  あけましておめでとうございます。
 昨年1年を振り返ってみますと、日本では、各地で自然災害が数多く発生しました。日本の陸地面積は、地球の全陸地面積のわずか0.25%に過ぎないにもかかわらず、2000年以降に世界で発生したマグニチュード7以上の巨大地震287回のうち、日本で発生したものは26回と約9%を占めているとのことです(2018年9月10日現在)。また、世界の活火山の約7%が日本にあるそうです。地球温暖化の影響か、台風やゲリラ豪雨による被害も多発しています。日本で生活する上で、これからも、災害への備えを怠ることはできません。
 世界に目を転じますと、昨年は、ポピュリズムや偏狭なナショナリズムが世界を席巻している様が感じられました。経済格差の拡大、中間層の没落などが背景にあると思われますが、果たして、民主主義、国家主権、グローバリゼーションの3つを同時に追求することは不可能なのでしょうか。日本人は、今こそ、日本国憲法の前文にある、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」との崇高な精神を想起し、率先して行動すべきであると思います。
 さて、平成最後の年となる本年は、果たしてどのような年になるのでしょうか。
 来年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、日本が、安全で、様々な分野で世界から一目置かれる存在になるために何をすべきかを、皆様と一緒に考えていきたいと思います。
 現時点で明らかとなっている、本年、日弁連が対応を求められる法的課題としては、憲法改正、少年法の適用年齢引下げ、新たな外国人労働者受入れ制度、法曹養成制度改革、FATFによる第4次対日相互審査、裁判手続のIT化などがあります。また、当会では、谷間世代の支援及び会費減額に関する会規改正、八王子会館や東京フロンティア基金法律事務所のあり方に関する検討などを実施していきたいと考えています。
 私ども理事者の任期も残すところ3か月となりました。任期の最後の1日まで決して気を緩めることなく、会務に精励する所存です。
 最後に、本年が皆様にとって良い年でありますよう、祈念いたします。