会長挨拶

第二東京弁護士会会長 早稲田 祐美子
2017年(平成29年)1月

aisatsu201604.jpg  新年あけましておめでとうございます。今年一年が皆さまにとって素晴らしい一年であることを祈念いたします。

1 日弁連の中の「魁(さきがけ)の二弁」として
 我が第二東京弁護士会(二弁)は、「魁の二弁」を誇りにして参りました。東京三会の中で、もっとも若い二弁も既に創立90周年を迎え、会員数も5200人を超え、東京弁護士会に次いで、二番目の大きな単位会に発展しました。また、二弁は、東京フロンティア法律事務所の開設、はなさき記念館の設立、副会長のクオーター制(女性枠)をはじめとして、他会に先駆けて新しい制度を導入しています。ソウル地方弁護士会、台北弁護士会(台北律師公會)との役員交流を始めとして、他国の弁護士会との交流も積極的に行っています。本年度からは、カリフォルニア州の老舗ロースクールである、UCヘイスティングへの留学生の推薦制度も始まります。二弁の気風は、多少の困難や見通しの悪さがあっても、新しいものに積極的にチャレンジしていくことであると思います。
 他方、日弁連加盟52弁護士会の中でも二番目の大きな会となった二弁は、日弁連および日本の司法を支えるための責任を自覚し、これを果たしていく所存です。二弁は、現時点でも、日弁連副会長、同事務総長、同事務次長、各種委員会委員長等に人材を輩出していますが、これに限ることなく、会全体としても日弁連を支えています。
 魁の二弁というユニークな会風を忘れることなく、日弁連および日本の司法のために、さらなる前進をしていきたいと考えています。

2 社会の隅々までの「法の支配」へ
 司法改革は、ひまわり基金法律事務所、法テラス等によって、弁護士過疎地への弁護士の常駐、任期付公務員、企業内弁護士の増加等、あらゆる場所に「法の支配」を及ばすという理念を実現しつつあります。
 二弁においても、東京フロンティア基金法律事務所をはじめとして二弁所属事務所の努力により、ひまわり基金法律事務所や法テラスへ派遣する若手弁護士を養成してきました。これらの事務所から、有為な若手弁護士が、全国各地のひまわり基金法律事務所、法テラスへ巣立っていっています。2016年10月に行われた、当会設立の東京フロンティア基金法律事務所創立15周年記念式典には、同事務所のOBが駆け付けてくれたとともに、同事務所からから各地のひまわり基金法律事務所に赴いた若手弁護士の元気で活躍していることを示すビデオレターが上映されました。
 また、当会所属の企業内弁護士も本年6月には400人を超え、従来の法律事務所とは別の形で、弁護士の活動領域が広がっています。さらに、日本国内に留まらず、国際機関への登用、東南アジアをはじめとする海外の法整備支援等の人材供給も急務の課題です。
 一方、法科大学院の濫立による司法試験合格率の低迷、司法試験合格後の就職難が多大に宣伝され、法曹の魅力が薄れ、法曹志望者が減じているといわれています。
 我々は、今一度、弁護士のプロフェッション性を顧みて、社会のために必要な弁護士としてのあり方を再確認すべきだと思います。

3 弁護士会の将来に向けて
 司法改革には光と影の部分がありましたが、弁護士の活動領域は確実に広がっているといえるでしょう。今後は、民事司法改革等、残された課題の実現に向けて、更なる一歩を踏み出すことになります。
 私の任期は残り3か月となりましたが、次年度執行部に確実にバトンをつなげていきたいと考えています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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