両性の平等に関する委員会

寸劇ナレーション
1 離婚調停について
 これから、皆さんに家庭裁判所における離婚調停を題材とした寸劇をご覧頂きます。離婚調停については、全くなじみのない方もいらっしゃると思います。そこで、上演に先立って、離婚調停について簡単にご説明させていただきます。  離婚調停は、離婚に関する問題について、夫婦が第三者を交えて話し合い、合意することを目指す手続です。
調停を申し立てた夫婦の一方を「申立人」といい、もう一方を「相手方」といいます。
それから、夫婦以外の第三者として、通常は「裁判官」一名と「調停委員」二名が調停に関与します。調停委員は、①弁護士、②家事紛争の解決に有益な専門知識を有する人、③社会生活上豊富な知識経験を有する人から任命されることになっています。
 裁判官1名と調停委員2名は家事調停委員会を組織して、家庭における紛争の解決に努力することになっています。  離婚調停の進め方ですが・・・
 通常、調停の期日は、申立人と相手方が交互に個別に調停室に入り、調停委員と話し合う形で進められます。裁判官はずっと調停室にいて同席しているわけではなく、期日の終わりにその日の経過について調停委員から報告を受け、今後の調停の進め方や法的なアドバイスを行い、要所要所で適宜手続に関与して、調停を主宰することになっています。  調停には、裁判のような拘束力がないので、夫婦が合意しない限り離婚が成立することはありません。調停が成立しないことを「不調」とい言います。離婚したいけれど相手が納得しそうもないと思う人は、調停ではなく最初から裁判を起こしたいと思うかもしれません。しかしながら、わが国の法律では、離婚を請求する裁判を起こす場合は、「調停前置主義」といって、その前に調停を経て、それが不調になっていなければならないことになっています。  調停についてだいたいのイメージを持っていただけたでしょうか。 2 登場人物・設定・役者の紹介  調停についてご理解いただいたところで、次に、寸劇の登場人物を紹介させていただきます。  ここに離婚を決意した主婦がいます。(ここで、役者さん紹介)
 彼女は、離婚調停の申立人としてこの寸劇に登場します。
 彼女は、結婚して9年、夫との間に小学校2年生の娘と幼稚園に通う息子がいます。
 結婚当初から夫の母親と同居していますが、母親との折り合いは決してよくありませんでした。
 
さて、次は、調停の相手方となる夫です。(ここで役者さん紹介)

 夫は、一流商社のサラリーマンで出世街道を歩んでいますが、若い頃から風俗通いが好きで、女性の影も見え隠れしていましたが、3年前ころから、ホテルの宿泊料の領収証が上着のポケットに入っていたり、深夜に度々携帯電話で連絡を取って急に出かけたり、と明らかにおかしな様子が見られるようになりました。
 そこで、たまりかねた妻が興信所に調査を依頼したところ、夫は会社の女子社員と浮気をしていることが明らかになりました。
 妻が、夫に浮気の事実を突きつけると、夫は逆に妻が内緒で興信所に100万円もの調査費を支払っていたことに激怒しました。夫は、以前から気に入らないことがあると妻に暴言を吐いたり暴力を振るうことがありましたが、興信所の一件があってからというもの、妻に対する暴力や暴言は更にひどくなりました。
妻は、子どものために我慢をしていましたが、ある日、口答えをしたということで顔をひどく殴られ、いたたまれずに家を出ました。口の中を縫うほどの怪我でした。ここで妻は離婚を決意し、弁護士に相談して、離婚調停を起こすことになりました。  こちらが、妻の依頼を受けた弁護士です。調停においては弁護士は代理人と呼ばれます。夫も、調停の申立があってから、弁護士に依頼をしました。こちらが、夫の代理人です。  更に調停では、男性と女性の調停委員が1人ずつ登場します。
 こちらが2名の調停委員です。
 そして、最後に、調停を主宰する裁判官も登場します。以上で、登場人物は7人になりました。

3 これから、いよいよ寸劇を上演します。
ここでご注意いただきたいのは、今日の寸劇はあくまで、特定の裁判所・裁判官・調停委員を非難する意図で行うものではないということです。司法におけるジェンダーバイアスに関する問題意識を身近で感じていただくのが今日の寸劇の目的です。皆さんは、寸劇を見て、誰のどんな発言、どんな動作に、ジェンダーバイアスの存在を感じるでしょうか。
   以 上 
 
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