会長声明

2010/11/04

弁護士に対する業務妨害事件(刺殺事件)に関する会長声明

2010年(平成22年)11月4日
第二東京弁護士会 会長 栃木敏明
10(声)第8号

 本日午前4時5分頃、秋田弁護士会会員で日本弁護士連合会消費者問題対策委員会委員長を務めていた津谷裕貴弁護士が、同弁護士の自宅を訪れた男から上半身を刃物で刺され、約1時間半後に搬送先の病院で死亡するという痛ましい事件が発生した。事件の動機や原因は明らかとはなっていないが、報道によると、男は、かつて津谷弁護士が受任していた離婚事件の相手方であったとのことで、弁護士業務に関連する事件である疑いが強い。津谷弁護士のご遺族に対して謹んで哀悼の意を表する。
 また、本年6月2日にも横浜弁護士会に所属する弁護士が、事件の相手方に法律事務所内で胸部等を刃物で刺され死亡するという事件が発生している。
 弁護士を凶器で死に至らしめて業務を止めさせるという卑劣極まりない弁護士業務妨害行為は、基本的人権を擁護し社会正義を実現することを使命とする弁護士(弁護士法第1条第1項)および司法制度、法秩序に対する暴挙であって、到底容認できない。
 当会は、弁護士業務妨害対策委員会において弁護士業務妨害行為の予防及び排除に関する活動を行っている。今回の事件を受け、今後、なお一層対策を強化し、違法・不当な弁護士業務妨害行為に対しては、断固として闘う決意であることを表明する。

もどる