第1回 東京で遊ぼう!弁護士と学ぼう!

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更新日:2016年03月31日
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二弁の法教育委員会は、災害対策本部と提携して、南相馬のこども達に東京に来てもらい、東京ならではの経験をしてもらいながら、法教育を学んでもらう、一泊二日の企画を行いました。
二弁では、災害対策本部が中心となって、被災者に対する法律相談が継続に行われてきましたが、こども達に対する支援が手薄になってきたことが一つの課題となっておりました。そこで、今回、法教育委員会が中心となって、被災地のこども達に遊びの機会と共に、法教育を学んでもらおうと思い、年末から、法教育のメンバーが中心となり、企画の準備、運営を行いました。
3月25日快晴、フジテレビに、南相馬から、小学校5、6年生男女16名が到着し、法教育及び災害対策本部の弁護士16名がお迎えしました。最初、こども達は緊張していましたが、フジテレビでスペシャルゲストである、小倉智昭氏が現れると、「はい、チーズ!」と小倉氏の承諾無く写真を撮り出す子どもが出てきて、一同皆大爆笑でした。その後、法教育の菊間千乃弁護士に連れられたこども達は、普段テレビで見る世界を目の前で見ることができて大はしゃぎ!「夢なんじゃないかと思った!」そういう風にコメントしてくれたこども達もいて、我々弁護士も徐々に企画の手応えを感じるようになりました。
夕方は、豊洲に移動して、BBQ大会です。ここからはいつも法教育の授業に協力してくれている中央大学の法科大学院生も合流し、40名近い人数で、楽しくBBQをやりました。普段は、書面と格闘している弁護士たちも、この日だけは、どうやったら肉を焦げずに、かつ火を通すことが出来るか、悪戦苦闘されていました。このときは、委員会の垣根を越えて、弁護士同士が交流し、こども達とも楽しく肉を焼いたり、歓談をしました(こども達の方がマシュマロを上手く焼いていたかもしれません。) 夜は、参宮橋駅近くのオリンピックセンターに移動し、みんなでベッドメイキングも行い、入浴しました。夜、こどもたちが、静かに寝てしまっていたのは、それだけ日中を楽しく過ごしてくれた証だと思い、安心しました。
3月26日朝は、法教育の授業を実施しました。みんなでウサギを飼うためのルール作りを考えようというものです。事案としては、ある南相馬の小学校で、ウサギを飼うことになり、クラスのみんなが平等にウサギの面倒をみる当番を行うことになったが、守らない人が出てきたので、どうやったら、みんなが守れるようなルールを作ることが出来ますかというものでした。当番を守らない人の理由について、我慢すべき内容(ウサギのフンはイヤという事情)と、我慢では対応できない内容(アレルギーの事情)は区別して考えられていたようで、それぞれ活発な議論が行われました。
昼には、代々木公園で、しっぽとり鬼ごっこというものをやった(青しっぽと赤しっぽのチームに分かれ、相手側のしっぽをとり、その数を競うというシンプルなゲーム)のですが、こども達は縦横無尽に走り回り、相手チームのしっぽをとるために一生懸命でした。弁護士もこども達にまじり、走り回っていましたが、体力の限界か、すぐに座り込んだ人もいて、なかなかハードな遊びでした。しかし、普段なかなか外で遊び回れないこども達は、最後の最後まで走り回り、とても楽しんでくれたようです。 最後、バスに乗って帰るとき、こどもたちは、バスの窓から半身を乗り出して、危ないよーと言われながら、最後まで手を振っていました。そんな様子をみると、この1泊2日の企画は大成功だったと思います!
弁護士会として、外で十分に遊ぶことが出来ない被災地のこども達にたくさんの思い出を作ってもらって、とても満足しています。

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