会長挨拶

第二東京弁護士会会長 関谷文隆

第二東京弁護士会会長 関谷文隆  8月になりました。風鈴の音に蝉の声がこもごも割って入るところに、どこの家からか甲子園のサイレンが聞こえてくる、いつもと同じ日本の夏です。
 いま皆さまにご覧いただいている第二東京弁護士会の公式ウェブサイト「ひまわりページ」も、盛りの旬を迎え、秋にかけて皆さま向けの様々なイベント、企画をご紹介しておりますので、是非「お知らせ・イベント」の欄にお立ち寄り下さい。
 さて、ここで私ども第二東京弁護士会の4か月間を振り返ってみたいと思います。日本弁護士連合会や東京弁護士会、第一東京弁護士会との主催・共催を含むことを予めご了承下さい。
 4月は弁護士会の1年間の活動を支える組織づくりと予算編成に向けた準備に追われた1か月でしたが、その中で、自転車活用推進法に関するシンポジウム「自転車通勤で行こう 2019~企業・官公庁での自転車通勤制度を考える」が催されました。
 法律相談事業としては、「全国一斉養育費・児童扶養手当ホットライン」(電話相談)が実施され、インターネットに関する法律問題に精通した弁護士が相談を担当する「インターネットトラブル法律相談」が新たに始まりました。また、当会の法律相談予約サイト「弁護士アポ」をリニューアルし、弁護士を選んで予約する際に弁護士の取扱分野やご都合の良い日時からも検索できるようになりました。
 5月は平成から令和への御代替わりの節目となりました。昭和天皇崩御による平成の始まりと異なり、譲位による令和元年の特別に長い連休は、日本国憲法第1条が規定する天皇と国民の関係について改めて感じ、考えるよい機会だったのではないかと思います。憲法記念日には、恒久平和を祈念して「憲法記念日を迎えての会長声明」を発出いたしました。
 その中で毎年恒例の憲法記念行事「弁護士と歩こう!! 霞が関司法探検スタンプラリー」を実施し、裁判所・検察庁・弁護士会の見学を通じて、憲法が市民に保障する「裁判を受ける権利」を考え司法機関の役割を実体験していただきました。なおこの企画は、7月に東京地裁立川支部においても、同様の趣旨で実施されています。
 6月になり、日比谷公園内の図書文化館において、少年法の実情・少年法適用年齢を18歳に引き下げることの是非と児童虐待について考えるシンポジウム「考えよう!少年法適用年齢引下げ問題と児童虐待〜18・19歳の少年非行の実情と児童虐待の現場から〜」を開催しました。また、憲法とは何か、憲法を改正するとはどういうことなのか、映画を見ながら考える市民講座「憲法改正を考える!-映画『第九条』上映会・講演会」も開催されました。沖縄の「慰霊の日」には、憲法9条のもつ普遍的価値を確認する会長声明を発出いたしました。
 法律相談については、女性の法律問題に詳しい弁護士と経験豊富な女性相談員による「女性のための無料ホットライン~女性の権利110番~」が実施され、女性に対する暴力(DV・ストーカー)や離婚に関する諸問題、職場における問題(セクハラ・マタハラ)などについての電話相談会が実施されました。また、高齢者の方々とそのご家族に向けて、安心のシニアライフを送るために、元気なうちに弁護士に相談いただくことができる安心の仕組み「ゆとりーなホームロイヤー」のスライドを公開しました。
 長かった梅雨のせいで九州など各地で豪雨被害が発生しましたが、災害対策として、弁護士会も住民の皆さまや関係諸団体と共に防災の備えを構築することが必要です。そうした観点から、東京三弁護士会の呼びかけにより災害復興まちづくり支援機構が組織されており、東京都庁において復興まちづくりシンポジウム「第13回専門家と共に考える災害への備え~被災者に寄り添った支援方策を考える~」を開催しました。
 法律相談としては、契約書面を作らない、報酬を払ってもらえないなど、芸能界でも問題になっているフリーランスの法律問題にお応えする無料電話相談会「フリーランス110番」を実施しました。
 これから秋に向けて、先月行われた参議院改選の結果や10月の消費税増税が皆さま方の生活にどう影響するのか心配もありますが、第二東京弁護士会は、今後も皆さま方が安心して暮らせるよう、公平で公正な社会の実現を目指し、弁護士会に期待される役割をしっかりと果たしてまいる所存です。