「PFAS(有機フッ素化合物)汚染の現状と課題」のご案内
PFAS(有機フッ素化合物の総称)は、水や油をはじく性質をもち、様々な用途に使用されていますが、環境中で極めて分解しにくいことから「永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)」と呼ばれています。甲状腺の疾患・異常、発がん性、生殖毒性、免疫力の低下などの毒性が指摘され、世界的に大きな課題となっています。日本でも汚染が各地に広がっており、発生源として米軍基地・自衛隊基地、半導体・自動車・フッ素樹脂製造工場や廃棄物等が挙げられ、報道を目にする機会も多くなってきました。
このような中、昨年、食品安全委員会は、PFOA、PFOSについてのTDI(耐容一日摂取量)を各20ng/kg体重/日とする評価書案を公表し、パブリックコメント募集を経て、評価値を決定しました。しかし、この値は2016年にEPA(米国環境保護庁)が採用した数値であり、EPAが2023年にこれを見直し、PFOAについて0.03ng/kg体重/日に強化していること等と比較すると、日本は世界に大きく後れをとっている状況です。
本研修では、PFAS汚染の現状と課題について学び、今後のPFAS対策について研究したいと思います。皆様、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。
- 日時:2025(令和7)年3月18日(火)午後6時~午後8時
- 講師・パネリスト:
第1部 基調講演
講師:原田浩二氏(京都大学医学研究科准教授)
第2部 パネルディスカッション
パネリスト:寺田良一氏(明治大学名誉教授)
パネリスト:諸永裕司氏(フリージャーナリスト・元朝日新聞記者)
中下裕子氏(弁護士、環境法研究会代表) - 場所:弁護士会館10階1006号室(定員20名)・オンライン(Zoom)併用
- 対象:当会会員及び弁護士、環境問題に興味のある一般の方
- 主催:第二東京弁護士会・環境法研究会
- 参加費:無料
- お申込み:
⑴オンライン参加:
以下のURLより、お申し込みください。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/2IdyEp9TSBWMRo7ZNzu4ww
⑵会場参加:
件名に「環境法研究会・定例研修・参加希望」、本文に以下の記入事項を明記の上、以下のメールアドレス宛に直接お申し込みください。
申込先)環境法研究会事務局長 成嶋悠子宛/E-mail yuko.naru007※gmail.com(※を@に変換してください)
記入事項)①お名前、②メールアドレス、③登録番号(二弁会員)、④ご所属
※本研修は当会継続研修として2単位認められます。また新規登録弁護士研修の一環として受講可能です。なお研修開始後20分を経過してからのご出席は、単位認定されません。
