コラム

ホームロイヤーを利用してみませんか?

 皆様は,ホームロイヤーという言葉をご存知でしょうか?まだまだ聞いたことがない方が多いと思います。

 ホームロイヤーとは,主に高齢者や障がい者の方が感じている将来の生活や財産管理等に関する不安を解消するために,法律相談や財産管理などを通じて継続的な支援を行う弁護士のことをいい,あなたの「顧問弁護士」ということができます。

 第二東京弁護士会では,依頼者の方の希望に応じて,⑴見守り契約,⑵財産管理契約,⑶任意後見契約,の3つのメニューを用意しています。

 ⑴の見守り契約では,①1か月または2か月に1回の安否確認,②1か月または2か月あたり概ね1時間程度の法律相談,③入院など緊急時の医療機関への支払い代行,などのサービスが受けられ,費用は,月額1万円(1か月1回の安否確認+1か月あたり1時間程度の法律相談),または月額5千円(2か月1回の安否確認+2か月あたり1時間程度の法律相談)になります。

 ⑵の財産管理契約では,⑴の見守り契約のサービスに加えて,依頼者の方の印鑑や預金通帳などをホームロイヤーがお預かりし,預金や年金の管理,各種支払いなどの財産管理を依頼者の方に代わって行います。費用は,管理する財産の種類や額等によりますが,月額2万円~10万円程度になります。また,オプションとして,依頼者の方が亡くなられた後の葬儀などの死後事務を頼むこともできます。

 ⑶の任意後見契約は,将来,依頼者の方の判断能力が不十分になった場合に,予め指定したホームロイヤーに任意後見人として財産管理を行ってもらう契約になります。⑴の見守り契約,⑵の財産管理契約(見守りを含む)と合わせて利用することもできます。費用は,⑵の財産管理契約(見守りを含む)と概ね同じになりますが,家庭裁判所の選任する後見監督人の報酬が発生することになります。

 なお,第二東京弁護士会のホームロイヤー制度では,研修その他一定の要件を満たした弁護士のみを紹介し,ホームロイヤーの活動についても,定期的に第二東京弁護士会が報告を受けるなどの仕組みがとられているため,依頼者の方に安心して利用できる制度になっています。

 特に,見守り契約については,他のホームロイヤー契約と比較して費用も低額になっていますし,期間的な制限もありません。興味がありましたら,まずは見守り契約から始めてみませんか?