イベントレポート

(3/23)「ハーディング名誉教授講演会~恣意的拘禁は防止できるのか?制度的保障と法的な枠組みの必要性~」開催のご報告

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更新日:2021年12月16日
(ハーディング名誉教授 近影 スイスレマン湖畔にて

 2021年3月23日(18:00~20:30)、第二東京弁護士会人権擁護委員会主催(日本弁護士連合会,東京弁護士会及び第一東京弁護士会共催)で、「ハーディング名誉教授講演会~恣意的拘禁は防止できるのか?制度的保障と法的な枠組みの必要性~」をオンライン形式にて開催し、70名以上の方々(会員及び一般の方)にご参加いただきました。
 講演者は、ティモシー・ウィルフリド・ハーディング氏(ジュネーブ大学名誉教授・司法精神医学)です。その略歴は、以下のとおりです。
1941年生まれ。2007年まで、ジュネーブ大学司法精神医学部教授(2007年9月退職。同大学名誉教授)。1974年より、世界保健機関(WHO)精神障がい者に関する法律専門官、同・南アフリカ虐待申立て調査団事務局長など人道・人権分野における医療専門家として活躍してきました。1985年、1988年、1992年には、日本の精神病院における国際法律家委員会(ICJ)人権実情調査団に参加。1993年から現在まで、ヨーロッパ拷問等防止委員会専門調査員として、多数国の拘禁施設を訪問・調査してきました。スイス・ジュネーブ在住。

 本講演会を企画した背景事情としましては、日本では、精神病院などへの恣意的な拘禁を防止する制度的な保障と法的枠組みが不十分であることが知られています。
 ところが、拷問等防止委員会(CPT)訪問制度を持つヨーロッパでは、恣意的拘禁を防止するための制度と法的枠組みが着実に発達しつつあります。しかし、最新の情報は、まだ日本に入ってきていません。
そこで、長年この訪問制度に携わってきたハーディング名誉教授に要請して、オンラインにて、ヨーロッパにおける恣意的な拘禁を防止する制度的な保障の到達点について、精神医療の視点を中心とする講演をしていただきました。
また、本講演会の講演録および当日資料を含む冊子を、2021年12月に発行しました。ぜひ下記PDFよりご覧ください。

『T.ハーディング名誉教授講演会~恣意的拘禁は防止できるか?制度的保障と法的な枠組みの必要性~2021年3月23日実施講演録』(PDF)

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