イベントレポート

オンラインツアー!今回はモロッコとアマゾン川に行ってきました!

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更新日:2023年01月10日

互助会運営委員会では、会員相互の親睦と現地の弁護士会・裁判所の訪問を目的として、年に1回、海外への会員旅行を企画、実施していました。しかし、コロナ感染が収束しないため、今年度もリアルな会員旅行は見送りとなり、昨年に引き続きオンラインツアーの企画となりました。

オンラインツアーは目的地を WEB でライブ中継し、現地ガイドとチャットで交信しながら見て回るツアーです。普通の旅行ではなかなか行けない場所ということで、今年度は、モロッコの古都マラケシュとアマゾン川中流域のマナウスを旅先として選びました。2地点同時中継、およそ1時間半のツアーで料金は5,200円、60名を超える会員の参加を得て、9月25日(日)の午後6時30分からの開催となりました。パソコン画面の映像をご家族と一緒に楽しまれた会員も多数いました。

ジャマ・エル・フナ広場
スーク(市場)

最初の中継映像は世界遺産マラケシュ旧市街の中心に位置するジャマ・エル・フナ広場からです。高くそびえるクトゥビアの塔が遠くに見えます。現地時間は午前11時前、まだ人通りはそれほど多くはありません。ガイドが広場を横切りながらクトゥビアモスクに近づいていきます。高さ77mの塔の入り口までたどりつきました。歴史と伝統を感じさせるモスクです。その後、映像は広場の一角にあるマラケシュ最大のスーク(市場)に入ります。迷路のような通りの両側に雑貨店が並んでいます。色鮮やかなバブーシュ(モロッコの伝統的な履物。靴のかかとを踏み潰したデザインが特徴的)が所狭しと並ぶ店、ピラミッド型に積み上げられた色とりどりのスパイスが展示されている店、銅や真鍮の手づくり雑貨が並ぶ店などを見学しました。
ここで中継はアマゾン川中流域の都市マナウスの中央魚市場に切り替わります。現地時間は朝の6時。まだ開店していない店もありましたが、獲りたて?と思われる魚を並べた店を見学しました。日本ではお目にかかれない色や形のバスやナマズの仲間が多かったようです。中でも真っ黒なヨロイナマズ(日本では鑑賞用熱帯魚プレコ)が印象的でした。鎧のような鱗に覆われたこのナマズをいったい誰が食べるの? 意外とおいしいそうです。そのあと画面は市場を後にアマゾン川の船着き場に向かいます。眩しい朝日とただただ広いアマゾン川が印象的でした。ガイドが対岸にあるピラルクの生け簀に向かうため乗船したところで再び映像はマラケシュに。
19世紀中ごろにアラウィー朝の宰相によって建てられたバヒア宮殿の入り口前に来ました。モロッコのアルハンブラ宮殿と言われているイスラム芸術の粋を集めた宮殿だそうです。門を入ると広大な庭園が広がっています。ここに植えられたミカンは食べられないとのこと。その先に白壁の回廊に覆われた 4つの妃の部屋が映し出されました。色鮮やかな幾何学模様の繊細な彫刻がいたるところに施されています。リアルに観察出来たらもっと驚いただろうなと思いました。そのあと、宮殿を出て土産物店を少し見学したところで画像は再びアマゾンに。

バヒア宮殿

中継は世界最大の淡水魚ピラルクの水上生け簀に切り替わりました。この魚を食用として養殖しているのです。ガイドが1mほどの棒の先に結わえた紐の端にアジのような小魚を括り付け、生け簀の水面の10cmほど上にぶら下げると、生け簀の中のいくつもの赤褐色の背びれが小魚のまわりに集まってきました。
瞬間、水しぶきとともに大きなピラルクの頭が小魚に食らいつきます。しかし、紐に結わえられているのでそう簡単には取れません。何度かピラルクのジャンプを見た後で小魚が消えました。あとで生け簀横の建物内に展示されたピラルクの剥製を見ましたが、体調何と3m。巨大かつ獰猛な生態を見学することができました。

そのあと映像は漕ぎ出した船から見たアマゾン川へと続きます。ソリモンエスの奇観と呼ばれるネグロ川とソリモンエス川の二河川合流地帯に向います。川の水の色が黒いネグロ川と褐色のソリモンエス川の二色の水は合流後も交じり合わず延々と下流に二筋の流れとなって何キロも続くのだそうです。ガイドが合流地点で両河川の水をコップにすくって色を比べて見せてくれました。ガイドは、そのあと、何とその水を飲んで味まで比べてくれました。おなかを壊すよとガイドを気遣う(呆れる)チャットが書き込まれました。川の色も何ですが、川岸が全く見えないアマゾン川の広大さを改めて実感しました。
こうしてあっという間にツアーは終わり、参加者全員で集合写真(皆でパソコン画面をのぞき込んだだけですが)を撮りました。リアルな旅行と比べることはできませんが、家にいながら家族と一緒に楽しめて価格もお手ごろ。来年こそはリアルで海外での会員旅行を実現したいと思っていますが、コロナも相当しぶといので、またオンラインツアーをやるかもしれません。百聞は一見にしかず。そこそこは楽しめるので、機会があれば皆様も是非ご参加ください。

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