イベントレポート

赤羽北桜高校『犯罪に巻き込まれないために~加害者にも被害者にもならないために~』」

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更新日:2024年02月02日

【民暴委員会】赤羽北桜高校で出張授業を行いました!

1 出張授業の概要

第二東京弁護士会の民事介入暴力対策委員会(以下「民暴委員会」といいます。)では、2023年12月22日、都立赤羽北桜高校で、出張授業を行いました。
当日は、警視庁の暴力団対策課の方や赤羽警察署の方々とともに、弁護士2名が学校に伺い、体育館に集合した1年生から3年生までの450名を超える大勢の生徒さんたちを前に授業を行いました。

2 「犯罪に巻き込まれないために~加害者にも被害者にもならないために~」

今回のテーマは、「犯罪に巻き込まれないために~加害者にも被害者にもならないために~」です。
特に、今回は、「犯罪の加害者にならないために」という視点を重視し、最近、性別を問わず、10代・20代の若者が、特殊詐欺の受け子として逮捕され、その後、刑務所や少年院に収容されてしまうことが増えている実態を知ってもらい、生徒さんたちがこうした事件の加害者になってしまわないためにどうしたらよいのか、という視点から、授業を行いました。

3 授業の様子

最初は、若者がいわゆる「闇バイト」にそれとは知らずに応募してしまい、結果として、特殊詐欺の受け子として使い捨てにされてしまっている現状を知ってもらうため、特殊詐欺グループの「統括役」、「かけ子」、「受け子・出し子」といった各々の役割や階層を説明した上、若者が特殊詐欺の受け子や出し子にならないため、警視庁が啓発目的で制作している動画を視聴してもらいました。この動画は、友人の誘いを受け、軽い気持ちから特殊詐欺の受け子に加担してしまった若者が犯罪から抜け出せなくなり、最終的に警察に逮捕されてしまうまでがわかりやすく短時間にまとめられているものです。
次に、最近の実際の事件を題材にして、若い女性が些細なことがきっかけで特殊詐欺のかけ子として犯罪に手を染めてしまう経過を説明しました。その上で、彼女は、どこかで立ち止まることはできなかったのか、生徒の皆さんに考えてもらいました。

4 生徒さんたちの声

授業が終わってから、「受け子として被害者から金銭を受け取ってしまってからも、引き返すことはできるのか?」という具体的な質問をしてくれた生徒さんもおり、自首と評価されれば、罪が減軽される可能性がある旨の説明をしました。

5 弁護士による出張授業をみなさんの学校でも実施しませんか?

第二東京弁護士会の民暴委員会では、弁護士が学校を訪問して、児童や生徒のみなさん向けに、また、教員の先生や保護者の方を対象として、児童や生徒のみなさんが犯罪に巻き込まれないためにどういった点に気をつけるべきか、さまざまな題材でお話をさせていただいています。
各学校の希望に応じてさまざまなテーマをご用意していますので、弁護士による出張授業を希望される方は、第二東京弁護士までお気軽にご連絡ください。
第二東京弁護士会
電話:03-3581-2250
月~金(祝祭日・年末年始を除く)
【受付】9:30~16:30

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