イベントレポート

出張授業「死刑の当日告知を考える」

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更新日:2024年05月08日

東京都立西高等学校を訪れ、出張授業「死刑の当日告知を考える」を実施しました。

本年2月18日(日)、第二東京弁護士会・死刑制度検討連絡協議会のメンバーが東京都立西高等学校(以下「西高」)を訪れ、出張授業「死刑の当日告知を考える」を実施しました。

題材として取り上げたのは、(つい先日大阪地裁にて関連事件の判決が出たことでもタイムリーな)死刑の当日(執行の1~2時間前)告知を行うことの合憲性・適法性の検討です。参加者の皆様には、憲法・刑事訴訟法・自由権規約の条文を配布の上で、(一方の立場のみに与するものでない)自由な発想をもって議論を実施していただきました。

西高における出張授業は、昨年の初回に引き続き2回目の開催で、本年も、昨年同様、たくさんの生徒及び保護者の皆様方にご参加をいただけました。本出張授業は、3時間の間に、合計5回ものグループワーク(参加者のみでのディスカッション)を行うというハードなスケジュールであり、しかも実際に実施したグループワークの内容は、例えば「死刑確定者に"終末期の権利"は認めるべきか」などといった極めて難解かつ答えの定まらないものであったにも関わらず、各グループワークの後には、とても短時間で考えたとは思えないような高度な意見や、豊かな着想に基づく質問が数多く挙げられ、大いに驚かされるとともに、参加した弁護士にとっても実りある時間となりました。

ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた西高の先生方、本当にありがとうございました。

今後も、死刑制度や法律に興味のある方に対してはもちろんのこと、そうでない方に対しても、何らか考える「きっかけ」を授けられるような活動を継続していければと考えております。

※以下は当日使用したスライドの抜粋です。


▶関連する条文(憲法・刑事訴訟法・自由権規約)を配布の上、以下のようなグループディスカッションを実施しました。




▶講義では、以下のような高度な内容にまで踏み込みました。


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