2024年11月14日 中央高等学院授業レポート
労働問題検討委員会、民事介入暴力対策委員会、そして法教育委員会の協同で、2024年11月14日、中央高等学院の高校3年生の生徒の皆さんに対して、社会に出てから気をつけていただきたいことについてオンライン授業を行いました。1コマ目の「①雇用・労働で気をつけること」については労働委員会の委員が、2コマ目の「②事件に巻き込まれないために」については民暴委員会の委員が、それぞれ担当しました。
1コマ目では、実際に労働者が直面するトラブル、具体的には過労、ハラスメント、賃金不払いについて実情を紹介した上で、身を守る術について具体的に説明をしました。
また、従来型の雇用形態ではないフリーランスが直面するトラブルについても、いわゆるフリーランス保護新法を紹介しつつ自衛と対策について説明しました。
総じて「自分の身は自分で守る」ということを理解してもらう内容で、そのベースとなる基本的なことを講義しました。
さらに、トラブルが発生したときに相談できる相談先についても紹介しました。
2コマ目は「事件に巻き込まれないために」というテーマで、オレオレ詐欺の受け子や、自撮り、パパ活のリスクについてお話しをしました。
まず、警視庁の作成した「特殊詐欺の「受け子」「出し子」にならないために」という動画(https://www.youtube.com/watch?v=DZhzfBykBG0)を観ていただき、判断の分かれ道となるポイントで、生徒の皆さんにアンケート機能を使い、双方向でコミュニケーションをしながら授業を進めました。
動画を観る限りでは「受け子」になどならないと思っていても、容易にダマされることがあること、一度関わってしまうと抜け出すことも難しいことなど、人生を大きく躓かせてしまうということについてもお話しをしました。
また、自撮りのリスクについては、一度拡散された写真を消去することは不可能に近いこと、性的な自撮り写真の送信は、児童ポルノ禁止法あたるおそれがあること等についてお話しをしました。
パパ活のリスクについては、食事をしてお金をもらうだけにとどまらず、売春行為や誘拐や性犯罪の等の危険があることについて、お話しをしました。
授業後のアンケートでは、「これからバイトを始めようと思っていたので、タイミングがよく、ためになった」「自分を守る術を学べて、怖い出来事への心構えができた」等、多くの生徒さんから、自分の生活に役立てることができそう、との感想を頂くことができました。今後も、生徒の皆さんや学校からのいろいろなニーズに応えていけるよう、準備をしてまいります。

