香港国際仲裁センター(HKIAC)との共催セミナー レポート
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当会は、2024年11月5日、香港国際仲裁センター(HKIAC)との共催で、「アジアにおける国際仲裁~日本と香港の視点から~」と題するパネルディスカッション形式のセミナーを実施いたしました。
本セミナーは弁護士会館で実施され、日本や香港のみならず、シンガポールやフランス等各国から参加者が訪れ、質疑応答の際にも多くの質問が寄せられるなど、大変盛況でした。
本セミナーには、当会から湯浅紀佳弁護士(当会副会長)、高畑正子弁護士(当会国際委員会副委員長)、井上葵弁護士(当会国際委員会副委員長)、小枝未優弁護士(当会会員)、及び高松レクシー外国法事務弁護士(当会会員)が登壇し、HKIACからはJoanne Lau氏(HKIAC事務局長)、Dong Long氏(HKIAC Managing Counsel)、及びDouglas Clark氏(HKIAC Appointment Committee)が登壇したほか、香港から来日したKevin Warburton氏(Solicitor)及びRalph Sellar氏(Solicitor)もパネリストに加わりました。パネルディスカッションでは、第1部として「香港における仲裁実務の最新動向と日本企業への影響」が議論され、HKIACにおける仲裁手続の進行や仲裁人の選任方法が紹介された後、日本企業が実際にHKIACの仲裁手続の当事者となった事例等について意見交換がなされました。第2部では、「アジア(香港・日本)における仲裁を通じた効果的な紛争解決に向けた戦略・考慮要素」をテーマとして、英米法圏である香港と大陸法国に属する日本との間での異同や、仲裁手続の開始から証人尋問に至るまで、日本企業やその代理人が意識すべきポイントや戦略的な考慮要素について、活発な議論が交わされました。

また、本セミナー終了後には、弁護士会館にてスピーカー及び参加者を交えたレセプションを実施し、各国からの参加者と飲食を交えながら交流を楽しみました。
国際委員会は、今後も、国内外の仲裁機関その他の仲裁関連団体との意見交換・交流を促進する企画を実施していきます。国際仲裁やその他国際活動一般に興味がある方の参加をお待ちしております。



