イベントレポート

戦後80年企画(人権大会プレシンポジウム) 「憲法と歴史の対話 ~戦後100年をめざす~」 シンポジウムレポート&動画公開

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更新日:2025年12月22日

1945年の敗戦を経て、日本は戦後80年を迎えました。
日本国憲法は、先の大戦での悲惨な体験を踏まえた戦争に対する深い反省から制定され、平和への強い決意とともに、「個人の尊厳」を中核として、戦後の平和と人々の自由及び人権を支えてきました。
しかしながら、とりわけこの十数年間は、違憲との強い批判の中での集団的自衛権行使容認の閣議決定、翌年の安保法制の成立、さらに安保三文書の閣議決定により「安保政策の大転換」として抑止力一辺倒の防衛費拡大政策が次々に進行し、また軍事研究の是非を背景とする学術会議問題をめぐっては、政治による学問への介入が問題となるなど、戦後守られてきた自由と平和が脅かされる事態が進行しています。
本シンポジウムでは、戦争がなぜ引き起こされてきたかをテーマに様々研究され、最近では安保三文書を戦前の歴史との類似性から読み解かれている歴史学者の加藤陽子東京大学教授、戦前の天皇機関説事件なども研究テーマとされ、最近は「芦部信喜の八月革命」(有斐閣「芦部憲法学」所収)により憲法制定過程を論じられている憲法学者の西村裕一慶應義塾大学教授をお迎えし、戦前の歴史との類似性が指摘される今、「戦後」を続けるために、どのように考え何をなすべきか、歴史の教訓に学び、現代の諸問題にも触れつつ、戦後憲法の成り立ちと役割を再認識する機会を得ることができました。
より多くの方にご視聴いただけるよう、シンポジウム全編の動画を公開しました。是非ご覧ください。

シンポジウムチラシ(PDF)

■登壇者 加藤陽子さん(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
     西村裕一さん(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)

■動画YouTube

■写真12枚

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会場全景
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開会挨拶 横松昌典(第二東京弁護士会副会長)
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加藤陽子さん
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西村裕一さん
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対話風景
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閉会挨拶 三宅弘(元第二東京弁護士会会長)

■資料