出版物・パンフレット等

多摩支部 だより

令和2年度 第二東京弁護士会多摩支部長
宮武 洋吉(51期) ● Yokichi Miyatake

1 はじめに

2020年度第二東京弁護士会多摩支部長に就 任しました宮武洋吉(51期)です。本稿では、支部長就任直後に発せられた新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の影響とそれに対する取り組みを中心に、さらに、私の自己紹介も記載しようと考えております。支部長に就任してから、多摩支部と東京三 会の各本会とのやり取りを行う場面があるなかで、個人的な印象となりますが、三会の中で最も多摩支部と円滑なコミュニケーションが行われているのが二弁であるように感じます。これは、歴代の多摩支部役員と二弁本会の役員の方々を中心とした会員相互の努力の積み重ねの成果であり、本「多摩支部だより」もその一環であるように感じております。私も、その流れを途切れさせることのないよう、努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

2 自己紹介

さて、私は現在、立川市内の立川北法律事務所で執務しておりますが、それ以前の2008 年までは、千代田区内のアップル法律事務所で執務していました。そのころは、会務も二弁本会の委員会に所属して行っており、印象深いものとしては、互助会の副委員長として参加した会員旅行(2001年度:フランス、2002年度:カナダ)があります。
立川に移ってからは、会務としては、高齢者・障がい者の権利に関する委員会を中心に動いており、2018年2月に八王子で開催された第15回日弁連高齢者・障がい者の権利擁護の集いでは、実行委員長を仰せつかりました。その際には、多摩支部会員はもちろん、二弁本会の先生方にも大変にお世話になりました。改めて御礼申し上げます。

3 緊急事態宣言の影響

ところで、本年4月7日に緊急事態宣言が発せられましたが、それに伴い、弁護士会多摩支部は、翌4月8日より多摩支部の事務局員全員の出勤停止及び多摩支部会館の閉鎖という事態となりました。この状況は、6月8日の業務再開まで続き、その間、多摩支部の業務は停止せざるを得ないこととなりました。そんな中でも、刑事弁護の国選・当番等の配点業務は、担当職員が霞が関に出勤して継続し、各種稟議書等の作成については、一部職員が臨時に出勤して対応しました。
この多摩支部閉鎖、事務局員全員の出勤停止が及ぼした影響は多岐にわたりますが、ここでは、自治体法律相談に関する経緯についてご紹介します。

4 自治体法律相談

まず、通常時の自治体法律相談ですが、多摩地域では、東京三会と18の市及び8つの社会福祉協議会との間で協定を締結し、それに基づいて弁護士会多摩支部が各自治体等に相談担当弁護士を派遣して法律相談を実施しています。
そして、4月7日の緊急事態宣言に伴う翌8日からの多摩支部閉鎖と事務局員出勤停止が多摩支部役員に確定的に伝えられたのが4月7日のことであり、自治体法律相談の相談担当弁護士の派遣業務を維持する方策を構築する時間的余裕が全くなかったため、やむなく相談担当弁護士の派遣は中止、すなわち、自治体法律相談の実施自体を中止とする判断をせざるを得ませんでした。
多摩支部では、それに代わる臨時の対応として、4月8日より、今年度多摩支部役員を担当弁護士とする自治体緊急法律相談を開始し、同相談は、4月27日より、相談担当弁護士数を約90名に拡充して、6月30日まで実施されました。この、臨時の対応としての自治体緊急法律 相談は、一定の役割は果たしたと思いますが、一部の自治体からは、従来の自治体法律相談の継続を望む声もあり、また、相談担当弁護士は無給のボランティアとして稼働したため、これがベストの方法であるとはおよそ評価し 得ないものではありました。
やはり、国や都のガイドライン等を遵守しつつ、感染拡大防止策を徹底したうえで、可能な限り、事務局員の出勤を確保し、自治体法律相談等、必要性の高い業務は継続させることが重要であると痛感しました。

5 第二波に備えて

本稿作成時点では、いわゆる第二波に備えるための体制の構築が課題となっていますが、現段階の議論では、今後は、可能な限り事務局員の出勤を確保し、多摩支部会館の閉鎖を避けるべきであるという認識は、多摩支部役員と各本会役員とで共有されていると感じております。今後は、そのような体制を維持するための具体的な方策について検討を進めることになります。

6 再び自己紹介

さて、冒頭で多摩支部と東京三会の円滑なコミュニケーションについて触れましたが、今年度は、現状、多摩支部と各本会との各種協議会等は全てWEB会議での実施となっており、また、懇親会等も全て中止となっております。そのため、二弁本会の先生方と親しく懇談する場を持てないままとなっています。そこで、紙面を汚すような気もするのですが、ここで、私のプライベートな側面についても若干記載することとして、今後の話のタネにしていただければと思います。
【音楽好き】ロック、ジャズ、ファンク等々、雑食的に様々な音楽を聴いてきました。最近購入した音源は、LOUIS COLE、VULFPECK、SNARKY PUPPY、BLAKE MILLSなどで、これらのアーティストの音源を何とかアナログで確保して購入するのが一つの楽しみになっています。
【娘と同じ趣味】2014年に、突如、ハロー!プロジェクト(モーニング娘。を中心とするアイドル集団)にはまってしまったのですが、昨年、大学生の長女もはまったため、このタイミングで娘と同じ趣味に興じるという幸運をかみしめております。
【ライブハウス閉店のショック】学生のときからバンド活動をしていますが、ここ10年くらい年に数回演奏の機会を持たせてもらっていた秋葉原のクラブグッドマンというライブハウスが、最近の情勢のあおりで閉店を決定してしまい、ショックを受けています。
【飲んだり食べたり】もともと食べ歩きが趣味の一つではありましたが、最近の情勢でそれもできなくなっており、家飲みが中心です。最近、群馬県の土田酒造が発売した「シン・ツチダ」という日本酒の味わいには驚かされました。