会長あいさつ
4月から第二東京弁護士会の会長に就任しました。1年間よろしくお願いします。
弁護士の仕事は、困った人の人権を守る、企業のガバナンス、コンプライアンスの担い手となることです。私たちは、職業を通じて、社会正義の実現と人権保障という弁護士の目的を果たし、社会を良くするという仕事をしています。
弁護士の職務領域は、大変に広く、民事事件や刑事事件など法廷を中心とする活動のほか、企業法務(企業内で弁護士として働く仲間もいます)、行政(自治体で公務員として働く仲間もいます)、立法(国会議員として多数の弁護士が活躍しています)、学者、国際機関で法律専門家として多方面で活動しています。
また、弁護士は、職務上の独立を担保するため、所管の官庁がない弁護士の自治が認められています。これは、場合によっては、国や自治体を相手に戦わなければならないこともあるためです。
弁護士会は、各地の地方裁判所ごとに全国にありますが、東京には3つの弁護士会があります。職務権限は全く同じですが、それぞれに特徴があります。私たち第二東京弁護士会は、もっとも新しい弁護士会ですが、それでも設立から90数年経過しており、3年後には100周年を迎えます。"魁の二弁"と呼ばれるほどに新しい取り組みにチャレンジし、自由闊達な弁護士会です。
これから裁判のIT化も始まりますので、市民や企業のみなさまの期待に応えられるように頑張りますので、当会の活動に対するご理解ご協力を賜りますようお願いします。
弁護士の職域は拡大し、その活躍の場も増えていることから、これからの時代を担う若い人たちに是非法曹を目指してほしいと思っています(もちろん、キャリアチェンジも大歓迎です)。ご興味のある方は、当会のホームページに弁護士の魅力や弁護士になるための情報が掲載されておりますので、ご覧ください。
2023年(令和5年)4月
第二東京弁護士会会長 小川 恵司