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花水木

渥美 陽子(62期) ●Yoko Atsumi

コロナ禍により、以前とはライフスタイルが変化した先生方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、以前は昼夜ほぼ外食だったのが、自宅で食事をとるようになりましたし、さらに自宅で筋トレをするようになり、多少ダイエットにも成功しました(2021年3月時点)。
なお、私の体重がこの記事が掲載されている頃にも維持できているかどうかは神のみぞ知るところです。
私の場合、「お家時間」が増えた結果、Netflixを始めとする動画配信サービスを視聴する時間が劇的に増えました。
特に最近ハマっているのは韓国ドラマです。
韓国ドラマといえば、昨年「愛の不時着」が非常に話題となり、韓流ブーム再来かと騒がれていたのが記憶に新しいところです。
韓国ドラマの何がそんなに面白いのかと言われると、説明するのはなかなか難しいのですが、サスペンスにせよ、恋愛ドラマにせよ、「あるある」なストーリーなのに、個性的な俳優たちの豊かな感情表現によって、ハラハラドキドキさせられてしまうという点があるかと思います。この「韓国ドラマあるある」の中で、私がいくつか気になっていることがあります。

まず1つ目はDNA鑑定です。韓国ドラマでは、よくヒロインが実は財閥の娘だったとか、隣の家の息子が実は兄だったとかいう展開があるのですが、そのような展開の際には必ずと言っていいほどDNA鑑定が登場します。
当事者がDNA鑑定するならまだ理解できるのですが、韓国ドラマで最もよくあるパターンは、怪しい二人の血縁関係を疑い出した第三者がこっそり髪の毛や歯ブラシを入手してDNA鑑定を行い、結果が出た後にも黙っているというものです。
これ、勝手にDNA鑑定されている人はたまったものではないですよね。プライバシー侵害で訴えたほうがよいのではないかと思いながらいつも見ています。このあたりは自己情報コントロール権の問題にもなるのでしょうか。
また、韓国ドラマのDNA鑑定は、大体数時間以内には結果が出ているようですが、実際にはどうなのだろうということが気になっています。ちなみに、以前私がとある案件で依頼したDNA鑑定では、結果が出るまでに数日はかかりました。

2つ目は、「警察署での取調べ」です。韓国ドラマでは、よく無実の男が逮捕されて、警察署で取調べを受けるのですが、弁護人と両親が男と同席の上、警察官に向かって「うちの息子は無実だ!」などと号泣しながら叫んだりしているのです。実際のところ、韓国において警察署での取調べに家族が立ち会うことができるのかは不明ですが、弁護人立会権については、韓国では2004年から認められているとのことです。韓国では、被疑者に対して弁護人の立会いを告知することは、刑事訴訟法で定められており、告知を行わなければ供述調書の証拠能力も否定されるということであり、この点については日本よりもだいぶ進んでいるなというのが率直な印象でした。日本のドラマを見ていても、現実にはあり得ないような内容もありますし、韓国ドラマも同様かとは思いますが、こういった法制度の違いを感じ取るというのも、海外ドラマの1つの楽しみ方ではないかと思います。ほかにも気になる「韓国ドラマあるある」もあるのですが、字数の関係で割愛させていただければと思います。

韓国ドラマ好きの会員の皆様におかれましては、是非機会があれば語り合わせていただきたいと思っておりますので、お気軽にお声がけください。