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会員のための出産・育児応援ガイド 二弁は出産・子育てを応援します!

会員のための出産・育児応援ガイド

二弁は出産・子育てを応援します!

会員の皆様の中には、人生プラン・キャリアプランに悩んでいる方、弁護士の業務をしながら子どもを持てるかどうか悩んでいる方がいらっしゃると思います。二弁には、会員の皆様の出産・育児に伴い、利用できる色々な制度があります。制度の概要をご紹介しますので、是非お役立てください。
なお、各制度の申請方法等の詳細については、二弁会員サービスサイトまたは日弁連会員専用サイトをご参照ください。

出産・育児による経済的負担は?-- 会費等免除

⑴ 出産・育児で経済面が不安

出産・育児に当たって最も心配なのは経済的負担、という会員が多いのではないでしょうか。妊娠・出産でどうしても業務を休んだり減らしたりせざるを得ない、育児によって業務に充てられる時間が減るので売上げが下がる...こういった不安があると思います。また、経済的な負担を気にすることなく、業務を休めることが、よりよい出産・育児の環境を整えるためには大 切です。
個人事業主であれば、妊娠・出産や育児によって売上げが減少する中で固定経費が変わらないというのは大きな負担です。事務所・経営者弁護士・会社等が会費等を負担している勤務弁護士・組織内弁護士等にとっても、子育て世代の弁護士に対する財政的支援があることで、子育て世代の勤務弁護士等の採用が促進されたり、育児休業等をとりやすい環境の整備につながると考えます。
そのため、二弁では、下記の会費等免除制度を設けています。

⑵ 会費等免除制度

ア 出産に伴う会費等免除制度
出産予定または出産された女性会員が対象です。
免除期間は、原則として、出産予定月の前月から翌々月までの4カ月間です。出産予定日の3カ月前から申請することができ、出産日から1年以内に申請する必要があります。

イ 育児に伴う会費等免除制度
子の育児をしている会員(性別は問いません!)が対象です。免除の期間は、育児をする子が生まれた月から2歳に達する月までの間の、任意の連続する12カ月以内の期間(多胎妊娠により2人以上の子が出生した場合にあっては、18カ月以内の期間)です。会費等免除申請書は、子が2歳に達する日の 属する月の末日までに提出が必要です。
また、二弁では、免除期間終了後に、400字程度の育児報告書の提出が義務になっています。二弁フロンティアでは、提出された報告書の一部を紹介しています。他の会員の育児と業務の両立アイディアを読むことができて、とても参考になります。

育児で時間がない!-- 公益活動・継続研修履修の免除

⑴ 出産・育児による業務時間の制限

妊娠・出産すると、健診や体調の悪化で長時間働くことが難しくなる場合があります。また、育児中は配偶者や保育園、ベビーシッター、親(子の祖父母)などが子どもを見ている間でなければ業務を行うことが難しくなります。その結果、業務に割ける時間が大幅に減ることがあります。そうすると、最低限の業務を行うだけでも精一杯、ということにもなり得ます。
そんな妊娠・育児中の会員のために、以下の免除制度があります。

⑵ 公益活動の免除

会員には、原則として、一定の公益活動が義務付けられています。この公益活動の義務が妊娠中の女性会員は妊娠期間中、育児中の会員(性別は問いません!)は子どもが満3歳になるまでの期間、免除されます。毎年度の申請が必要ですので、ご留意ください。

⑶ 継続研修履修の免除

会員には、1年12単位の継続研修履修が義務付けられています。この履修義務が妊娠中の女性会員は妊娠期間中、育児中の会員(性別は問いません!)は子どもが満3歳になる年度まで、免除されます。

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子どもを預けないと弁護士会活動ができない-保育サービス費用補助制度

関心のある研修が弁護士会で開催されるので参加したい、弁護士会活動にも参加したい、けれど、18時開始だったり土曜開催だったりして、子どもを保育園に預けられない、育児中は弁護士会活動に参加できないのか!?...こんなお悩みはありませんか。
未就学児をお持ちの会員が、弁護士会活動や弁護士会主催の研修会に出席する際に保育サービスを利用したり、研修会のDVDを購入してDVD 視聴による研修報告書を提出した場合、その実費を補助する制度があります。
未就学児をお持ちの会員(性別は問いません!)が対象です。補助金額は、1回の利用につき上限 5,000円、年間15,000円以内です。

〇利用実績
2020年度:5名・9件(合計40,800円)
2019年度:4名・11件(合計54,500円)

どうしても子どもを連れて行かないといけない-授乳やおむつ替えのスペース

何らかの事情で、どうしても弁護士会や裁判所に子どもを連れて行かないといけない場面が発生することがあります。授乳やおむつ替えはどうするの?と思 われるでしょう。
女性限定ではありますが、弁護士会館8階の女性会員室には授乳室やベビーベッドがあります。乳児連れで弁護士会に行っても、授乳やおむつ替えをすることができます。感想ノートが設置されていますので、利用された方は、是非感想を書き込んでください。
男性会員も利用できるおむつ交換台は、弁護士会館1階の多目的トイレにあります。

誰かに相談したい-メンター制度

二弁のメンター制度は、二弁の男女共同参画基本計画に基づいて、弁護士としてのキャリアプランの形成や、職務上のワーク・ライフ・バランスの実現をテーマとして支援するために創設されました。出産、育児期の仕事に関する悩みや、家庭生活との両立の工夫、ワーク・ライフ・バランスの実現方法等をメンターに相談することができます。
会員サービスサイトからメンターのプロフィールを見て自由に選び、個別に連絡することができます。相談される際は、各メンターの連絡先に直接電話またはメールでご連絡いただき、具体的な相談の方法や相談日時をご相談ください。

最後に

このように、二弁は様々な観点からの支援制度を用意しています。会員の皆様が安心して出産・育児ができるよう、弁護士会としてこれからもサポートしていきます。子育て中でない会員の皆様にも、ご理解とご協力をお願いいたします。