自治体・教育機関向けサービス

法教育

出前授業(デリバリー法律学習会)、裁判傍聴引率など

法教育

担当委員会など

  • 法教育の普及・推進に関する委員会

自由で公正な社会を作ることができる、次世代の人材の育成を目指して

法教育とは、一般の人々に対して、法に関わる基本的な知識や考え方、さらには法の形成や、紛争解決に必要な技術等を身につけてもらう教育を指します。
単なる法律の知識だけでなく、法の形成過程や基本原則・価値を知り、合意形成や紛争解決の技能、さらにはその過程に参加する態度・意欲を身に付けること、すなわち、市民の皆さまに、自ら主体的に考え、公正に判断し、行動する力を身につけてもらうことで、自由で公正な民主主義社会を実現する人の育成を目指すところに 特徴があります。

出張授業、裁判傍聴引率、ジュニアロースクールなどを通じて、自治体の教育担当の方と協力して、生徒たちに法教育を学んでもらう取り組みを行います。

出張授業

弁護士が学校を訪問して、オリジナルの各種教材を用いて授業をします。打ち合わせながら、カスタマイズして授業を組み立てることも可能です。

裁判傍聴引率

生徒たちに弁護士会に来ていただき、弁護士が事前解説をした上で、一緒に(主に刑事)裁判を傍聴し、その後、事後解説を行います。

ジュニアロースクール

毎年夏に開催されます。応募した生徒たちに対して、一日かけて法教育の授業を行います。
単なる講義型の授業ではなく、弁護士たちの寸劇や、生徒同士の議論なども交えた、楽しくかつ充実した内容になっています。

講習会、研修会等への講師派遣

各種教員研修、教育委員会での研修・講演に弁護士を派遣しています。昨今では、消費者教育推進法、いじめ防止対策推進法、ヘイトスピーチ解消法6条の教育充実等、教育にかかわる個別立法が増えているほか、選挙権対象年齢の引下げによって主権者教育の要請・関心も高まっています。
一方で、働き方改革を受けて、教員の働き方にも注意が向けられるようになってきました。これらの社会の動きを受けて、望まれる学校教育の在り方や注意点などを法的観点から解説します。

出張授業教材一例

大統領が止まらない(立憲主義)

民主的に選ばれたはずの大統領が暴走を始め、国民の権利が侵害されていくという架空の事例を通じて、権力を暴走させないための仕組みやルールについて考えます。「立憲主義」や「三権分立」の根本にある「権力をコントロールしようとする姿勢や意識」を学ぶための絶好の教材です。

バイオリンが壊れちゃった(民事調停)

学校内で起こりうる事故を題材に、裁判とは異なる民事調停に近い状況を経験することで、「紛争当事者が第三者に間に入ってもらい、お互いの言い分を聞きながら歩み寄る」というプロセスを体験し、一緒に問題を受け入れ、よい対人関係を気づく道徳観念も学んでいきます。

公正って何だろう?(配分的正義)

税金の負担割合を考えることを通して、社会における紛争を、「公正な負担」という観点から適切に解決する方法を学んでいきます。

うさぎの掃除当番(ルール作り)

うさぎの掃除当番という、子どもたちにとって身近な事例を通じて、社会におけるルールの役割を学ぶと共に、様々な意見や事情を持つ人々の間で、皆が納得できる公平なルールのあり方を実践的に学びます。

ネットとの付き合い方(インターネットリテラシー)

未成年者が加害者・被害者になるケースが後を絶たないインターネット。特性を学ぶと共に、どのような事件が現実に起きて、どのような法律問題が生じる可能性があるかを子どもたちに知ってもらい、その上で、インターネットの使い方を生徒に考えてもらいます。

消費者被害に遭わないために(消費者教育)

契約の成立、契約の拘束力などの原則を学んだ上で、例外としての消費者保護法制を学びます。日常生活において消費者問題に遭遇する危険があり、悪質なマルチ商法などに巻き込まれて自分が被害者・加害者にならない方法を勉強します。

いじめ予防授業

日常的に起こるいじめは、時に自殺にまで至ることがあります。いじめはなぜいけないのか、いじめによってどんなことが起こるのか、実際に起こった事件を交えながら話をしていきます。被害者、加害者、傍観者それぞれに対してメッセージを送り、いじめを予防するための授業です。

模擬裁判授業

検察官・弁護士・裁判官役に分かれて模擬裁判を行い、尋問や証拠によって何が真実なのかを考え、自分なりの結論を出すという過程を体験することによって、刑事裁判の仕組みや理念を理解します。